生い立ち
カニエ・ウェスト(本名: Kanye Omari West)は1977年にジョージア州アトランタで生まれ、シカゴで育ちました。
(左:アトランタ/Getty Images)(右:NBAチームシカゴブルズのgameでパフォーマンスをするYe at.2015)
彼の母、ドンダ・ウェストは大学教授であり、父、レイ・ウェストはフォトジャーナリストです。彼の両親は彼が3歳の時に離婚し、その後彼は母親と共にシカゴのサウス・ショア地区で育ちました。
どちらかというとやはりシカゴへの地元愛がありますね。
「This Chicago, **** !!」て言ってますもんね。
特にカニエ・ウェストの幼少期の興味が音楽と詩作に向けられていた背景には、彼の母親の影響が大きいです。
彼の母、ドンダ・ウェストは英語の教授で、カニエが芸術と文学に触れる機会を多く提供しました。彼女はカニエがクリエイティブな表現と学問的探求を重視する環境で育つことを支援し、彼の教育にも積極的に関与していました。このような家庭環境が、カニエの音楽と詩への情熱を育て、後の彼のアーティストとしてのキャリアに大きく寄与したと考えられます。
Getty images
Motherドンダは2007年に亡くなられており、Yeは自身のTwitter(X)でDondaという曲を公開し、現在ではYoutubeにもあがっています。
そんなこともありましてカニエは幼少期から芸術に興味を持ち、特に音楽と詩作に情熱を注いでいました。5歳で詩を書き始め、中学生の頃には音楽制作を行っていたみたいですよ
彼は中学時代から音楽制作を始め、シカゴ州立大学に入学しますが、音楽キャリアを追求するために中退しました。その決断は後に彼のアルバム「The College Dropout」に大きな影響を与え、自身の経験をアルバムの中で反映させました。このアルバムは彼のブレイクスルー作となり、音楽界での彼の地位を確立しました。
2018年に自らのニックネームとして「Ye」という名前をTwitterで公にした後、2021年に法的に名前を「Ye」に変更しました。彼はこの名前について、「Ye」という言葉が聖書で最も一般的に使用される言葉であり、聖書の中で「あなた」という意味があると説明しています。彼にとってこの名前は、私たちの良い面、悪い面、混乱など、人間の全てを映し出す鏡のようなものだと述べています。
タイミング的には7つ目のアルバム「Ye」の時ですね。
キャリア
彼の音楽業界でのキャリアはプロデューサーとしての活動から始まりました。
キャリアは1990年代中頃にスタートし、地元のアーティストやDeric “D-Dot” Angelettieのためにビートを作成していました。
2011年にカニエがゴーストプロデューサーに関する話を広め、自身がすべての楽曲を制作したかのように世間に信じさせたと「D-Dotがカニエ・ウェストを名誉毀損で非難」という事件が起こっていますが、大事にはならなかったようですが今も確執はあるようです。
2000年にはRoc-A-Fella Recordsのプロデューサーとして活動を始め、ジェイ・Zのアルバム「The Blueprint」に多くのトラックを提供しました。この成功が彼のプロデューサーとしての地位を確立しました。
↑Roc-A-Fella RecordsはJay-z率いるニューヨークのレコード会社のこと
そして彼のデビューアルバム「The College Dropout」は2004年にリリースされ、商業的にも批評的にも大成功を収めました。このアルバムは彼のラッパーとしての地位を不動のものにし、その後も続く数多くのヒットアルバムで音楽界に多大な影響を与え続けています。
The College Dropout (2004)
このアルバムはカニエのブレイクスルー作で、社会批評と自己啓発のテーマが特徴です。代表曲「Jesus Walks」は宗教的なテーマを扱いながらも、大衆的な魅力を持つ楽曲で、グラミー賞も受賞しています。
続けて2005年にはLate Registrationが発表される。「Gold Digger」はこのアルバムの代表曲で、ジェイミー・フォックスがフィーチャーされており、カニエの音楽的多様性を示しています。
2024年までに10枚のスタジオアルバムをリリースしています。彼の音楽は多岐にわたるジャンルをカバーし、ヒップホップ、プログレッシブラップ、ポップ、アートポップ、ゴスペルなどが含まれます。彼は特に革新的なプロダクションと強烈なパーソナリティで知られ、数多くの賞を受賞しています。
Yeといえばカバーが印象的ですよね。
私的ベストアルバムThe Life of PabloではPt. 2でデザイナーの「Panda」がカバーされています。
主な影響を受けた人物
カニエ・ウェストは、音楽や芸術において多くの影響を受けた人物がいますが、特に影響力が大きかったのはジェイ・Zです。ジェイ・Zはカニエのメンターとして彼の初期のプロデューサーとしてのキャリアを支え、後に彼がラッパーとして成功するためのプラットフォームを提供しました。
二人は共同でアルバム『Watch the Throne』を制作し、このプロジェクトは両者の強力なコラボレーションとして高く評価されています。
↑今でも観てしまう
また、カニエはファッションデザイナーのフィービー・フィローや建築家のレンゾ・ピアノからも大きな影響を受けており、彼のクリエイティブな視点を広げる要因となっています。
受賞歴
- グラミー賞(24回受賞、75回ノミネート)
- ビルボードミュージックアワード
- アメリカン・ミュージック・アワード
- MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード
- BETアワード
- ブリット・アワード
彼のアルバム「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」や「The College Dropout」などは特に多くの賞を受賞しています。
来日
お忍びでも何度も日本を訪れているカニエは特に彼のアートやファッションへの情熱を背景に、日本文化への深い敬意と興味を持っています。彼の来日は主にプライベートな訪問やビジネス関連の旅行で、ファッションやアートのインスピレーションを求めることが多いようです。
Takashi Murakami via Instagram.
我らが村上隆さんとは幾度か共演をされていて、2007年のGraduationは村上さんがジャケ写デザインしていますよ!
この中の「Stronger」ではDaft Punkの「Harder, Better, Faster, Stronger」をサンプリングして更にMVには日本語や世界観など日本が多用されています。
↑このこともあり2007年は特に日本でのメディアでも多く取り上げられ、Mステに出演したりTeriyaki Boyzと共演したりと日本との結びつきは固そうですね。
↑ニッコニコなYe
2022年には、当時のパートナーであるチェイニー・ジョーンズと共に日本を訪れました。彼らは東京で観光を楽しみ、地元のアーティストに会うなどして過ごしました。この旅行は、カニエにとって非常に個人的なもので、彼が日本のカルチャーからインスピレーションを受ける機会となったようです
住まいについてもセレブの間で人気が絶えない日本の建築家、安藤忠雄さんが手掛けた住居を購入しています。
↑現在は手放してしまったようです。
個人生活
よくガールフレンドが変わることで有名なYeは目立ちすぎるファッションで街中でも常に追われる立場です。
キム・カーダシアンと2014年に結婚し、四人の子供をもうけましたが、2021年に離婚しました。その他、アンバー・ローズ、アレクシス・ファイファー、そして最近ではジュリア・フォックス、イリーナ・シェイクとの短期間の関係がありました。
2024年現在ではビアンカ・センソリと共にしており過去最大レベルで目立つカップリングになっていますね。
RACHPOOT/BAUER-GRIFFIN//GETTY IMAGES
↑どれもセンシティブすぎてこれしか掲載できません(笑)
アパレル展開
Yeと言えばその独特なファッションですのでもちろんファッション業界にも大きく関りがあります。
特に彼のシグニチャーブランド「Yeezy」とのコラボレーションは大きな話題を呼びました。
- Nike: カニエは最初にNikeとのパートナーシップで「Air Yeezy」を2009年に発売しました。これは彼の最初の大きなスニーカーコラボレーションであり、非常に成功しましたが、ロイヤルティの問題からNikeとの関係は後に終了しました。
(Nike Air Yeezy 1)今や伝説ですけど持ってる人います…?
- Adidas: Nikeとのパートナーシップ終了後、カニエはAdidasとの協力を始め、この関係は「Yeezy Boost」スニーカーラインを通じて大きな成功を収めました。Adidasとの提携は、フットウェアだけでなくアパレルコレクションも含む広範なものでした。
- Gap: カニエは2020年にGapと10年間のパートナーシップを発表しました。このパートナーシップは、アメリカのクラシックなブランドであるGapとカニエの街中での快適なスタイルを組み合わせることを目指しています。
バレンシアガとのトリプルコラボもしたことと、定価が意外とお手頃なこともあり爆発的に人気です。
個人でもYZYを展開しており、ニューリリースアルバムの告知やオリジナルアイテムの販売はこちらで行っており、消費者により近くなってきていますね!
発送されない!?Vulturesのライブを控えるYeが展開する YZY の商品について
こちらでも取り上げていますがとにかく発送は遅いです。
Yeは多方面の業界に積極的に参加し盛り上げ、思想やこだわりも強いので定期的にどこかへ噛みつきます。
全く飽きさせないこの男はまだまだ目が離せませんね!!
最後に私の大好きな曲でお別れです~
引用:
https://hiphopdx.com/news/id.15636/title.d-dot-lashes-out-at-kanye-west-for-slandering-his-name